大手まんぢゅう

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梅柄の小箱

大手まんぢゅうを一つひとつ包装している小箱。ここにも、小さな物語があります。
天保8年より創業している大手饅頭伊部屋。その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。中でも、2代目店主大岸銀造の代では、店主が早くに亡くなるといった不幸に見舞われます。大手饅頭存続の危機に立ちあがったのが、店主の妻であった梅。彼女の強い思いを受けて、家族、従業員が一丸となり、無事に苦難を乗り切ることができました。
そこで、昭和59年、大手まんぢゅうを包む小箱が誕生した際に、梅の功績を讃え、梅柄の意匠を用いることとなったのです。
この小箱は、大手まんぢゅうの品質を維持するとともに、梅の思いを今に伝えています。

大岸 梅